小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを摂取した人から健康被害の訴えが相次いでいる問題で、厚生労働省と国立医薬品食品衛生研究所(川崎市)は19日、原料サンプルを分析した結果、「プベルル酸」の他に複数の化合物が一部に含まれていたと明らかにした。同サプリに通常は含まれていないという。

小林製薬の検査では青カビ由来の天然化合物プベルル酸が検出されていた。プベルル酸は抗生物質としての特性がある一方で、毒性が強く、サプリには通常含まれない。

厚労省は、同社から過去3年分の紅麹原料のサンプルの提供を受け、健康被害の報告のあった昨年6~8月に製造されたサンプルを同研究所で分析していた。その結果プベルル酸のほか、少なくとも二つの化合物が確認された。同省などは、健康被害の原因解明を急ぐ。

厚生労働省=東京都千代田区

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