群馬県太田市は11日、市立太田高校で個人情報の漏洩(ろうえい)があったと発表した。クラウド上で約3カ月間、生徒158人の成績を全校生徒(782人)が閲覧できる状態になっていた。堀越晋校長は同日の会見で「事態を重く受け止め、再発防止に努めていく」と謝罪した。

 漏れたのは氏名と性別、昨年度の3学期の成績。成績には科目別に担当教諭の評価が記されていた。

 市によると、担当教諭が3月、職員間での情報共有のため、誤ってクラウドサービスにアップした。その後、削除を忘れ、今月9日に生徒からの指摘を受けるまで、全校生徒が閲覧できる状況だった。同校の調査では、実際に見た生徒は数人で、外部への流出は確認されていないという。

 市教育部は成績のクラウド上へのアップは禁止しており、通常は紙で成績の情報共有をしているという。

 同校では、進路情報や行事案内などでクラウドサービスを使っていた。(水山和敬)

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