奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)と沖縄科学技術大学院大学(OIST)は11日、包括連携協定を結んだ。両校は学部を持たず世界から研究者が集まる大学院大で、海外の学生比率が高い。教員や学生の交流を通じて、分野を超えた先端研究を共同で進める。日本の産業競争力を支え、グローバルに活躍できる人材の育成でも連携する。
同日、奈良県生駒市の奈良先端大で締結式を開いた。記者会見したNAISTの塩崎一裕学長は、すでに一部で共同研究が始まっているとしたうえで「研究交流をさらに拡大、深化させる。新しい融合研究分野のさらなる創出につながる」と期待を語った。さらに「学生の流動性を高めて優れた博士人材を社会に送り出す」とアピールした。
OISTは政府主導で2011年に設立された。理工学分野の5年一貫制の博士課程のみで英語を公用語とする。カリン・マルキデス学長兼理事長は「それぞれの強みを生かし、日本の研究力や魅力を強化する。世界と地域の重要な課題に取り組んでいきたい」と話した。
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