【動画】万博パビリオンの内部を報道公開=水野義則撮影

 日本国際博覧会協会は11日、来年4月開幕の大阪・関西万博で各国に貸し出す形で出展してもらう「タイプB」と「タイプC」のパビリオンを初めて報道陣に公開した。万博のシンボル「大屋根リング」の内側に計9棟が建てられ、109の国・地域がBかCで出展する。

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 万博では、参加国が独自に設計・建設する「タイプA」など4種類の海外パビリオンが出展される。この日、会場の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で公開されたのは、協会が建てた施設内に独立した展示部屋を設けるタイプBと、複数の国が一つのフロアに出展するタイプCのパビリオンの一部。いずれも鉄筋の平屋建てで、公開されたタイプB(床面積1763平方メートル)は五つの展示部屋(各約300平方メートル)に分かれていた。今後、出展国による内外装が行われるという。

 一方、タイプBに出展する中東のヨルダンへの「パビリオン引き渡し式」も同日、大阪府咲洲庁舎(同市住之江区)で行われた。タイプBの引き渡しは初めて。

 ヨルダンの歴史を紹介したり伝統的なダンスを披露したりするという計画が説明され、パビリオンの戸締まりをする鍵(レプリカ)が協会側からヨルダン側に手渡された。9月から内装を始める方針という。

 陳列区域代表代行のシファ・ズグール氏は「(万博が開かれる)6カ月間にたくさんイベントをしたい。ヨルダンが平和な国だと紹介できれば」と話した。(箱谷真司)

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