6月9日に火災があった大阪市西成区の現場近くの防犯カメラに写った新居田信善容疑者

 大阪市西成区の集合住宅に火を付けて住人の40代女性を殺害したとして、大阪府警は10日、殺人と現住建造物等放火の疑いで同区花園北2丁目、清掃員新居田信善容疑者(60)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。容疑者とみられる男が火の付いた紙のようなものを2回住宅に投げ込む様子が防犯カメラに写っていたことも判明。府警もこの映像を確認しており、詳しい状況を調べる。

 府警によると、容疑者は「全く身に覚えがありません」と容疑を否認している。

 捜査関係者によると、逮捕容疑は6月9日午前6時過ぎ、西成区太子2丁目の集合住宅1階の部屋に何らかの方法で火を付けて、2階に住む牧田奈々絵さん(48)を急性一酸化炭素(CO)中毒で死亡させ、殺害した疑い。

 共同通信が入手した防犯カメラの映像には、同日午前6時ごろ、住宅前に現れた新居田容疑者とみられる男が、紙のようなものに火を付け、開いていた窓から投げ入れ逃走。約15分後に現場に戻り、再度投げ入れる様子が写っていた。

大阪府警本部

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