陸上自衛隊で性暴力を受けた元自衛官の五ノ井里奈さんが、上司だった元自衛官5人と国に損害賠償を求めた訴訟は9日、横浜地裁で一部和解が成立した。五ノ井さんの代理人弁護士によると、昨年12月に強制わいせつ罪で有罪が確定した元自衛官3人が謝罪し、和解金を支払うことで合意したという。昨年10月には別の元自衛官1人とも和解が成立している。

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 五ノ井さんはSNSで和解を報告し「少しでも日々の幸せを感じながら生きていきます」と投稿した。

 五ノ井さんは、陸自郡山駐屯地(福島県)の部隊に所属していた2020年9月から約1年間、上司の元自衛官から日常的に性暴力やセクハラを受け、相談窓口への申告などをしたのに十分な調査がなされず、精神的な苦痛を受けたとして提訴していた。(加藤美帆、島崎周)

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