三菱UFJ銀行の男性行員が取引先企業の未公表情報を親族に漏えいしたとされる問題で、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反の疑いで男性を複数回聴取していたことが9日、関係者への取材で分かった。男性が監視委に対し「日常会話の中で未公表情報を口にしてしまったかもしれない」と話していることも新たに判明した。
監視委は既に同行本社などを強制調査。東京地検への告発を視野に入れ、漏えいの経緯や目的を慎重に調べている。
取引先上場企業のTOB情報が公表前に複数回、親族に伝わっていた。
男性は監視委に「利益を得させる目的で伝えたことはない」とも説明。男性自身は取引をしていないとみられる。
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