被差別部落の記事削除を求め、大阪地裁へ提訴に向かう原告ら=8日午前

 ウェブサイトに被差別部落の地名や風景の写真などを掲載するのは「差別されない権利」の侵害だとして、掲載された地域に住む大阪府の70代男性と部落解放同盟大阪府連合会が8日、サイトを運営する川崎市の出版社「示現舎」の宮部龍彦代表に、記事の削除と1100万円の損害賠償などを求めて大阪地裁に提訴した。

 訴状などによると、宮部代表は被差別部落だと示した上で、地域の墓地や住宅などの写真と解説文を載せた記事をサイトに投稿。全国360カ所以上の地域の記事が投稿され、うち大阪府内では男性の地域を含む36カ所が掲載されている。このほかに動画サイトでも映像を公開している。

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