昨年度、過去最多の人身被害を出したクマの市街地出没対策に関し、環境省の専門家検討会は8日、3回目の会合を開いた。鳥獣保護管理法を改正し、市街地での銃猟を可能とする要件を条件付きで緩和する対応方針がまとまる見通し。現行法は住宅密集地などでの銃猟は原則禁止で、ハンターらが市街地で銃猟できるのは警察官職務執行法に基づき警察官が命じた場合などに限られていた。
検討会が5月に示した対応方針案は、人身被害の恐れがある場合、市街地での銃猟を特例的に行えるよう鳥獣保護管理法を改正すべきだとしていた。
環境省によると、昨年度のクマの人的被害は、把握できる06年度以降で最多の219人だった。
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