都知事選と都議補選の投開票を7日に控え、都内の商店などが、投票済証明書を持参すると割引やサービスを受けられる「選挙割」を実施している。大学生も街頭で選挙割をPRするチラシを配り、投票を呼びかけている。(山下葉月)

◆板橋・大山商店街では20店が参加

 2020年の前回知事選の投票率は、過去8番目の低さの55%だった。

「いたばし選挙割」を企画した松本初夏さん、もともとこさん、「とれたて村」の諸橋美枝子さん(左から)=板橋区で

 選挙に関心を持ってもらおうと、任意団体「GO選挙いたばし」は6月21日〜7月14日、「いたばし選挙割」を展開。昨年の板橋区長選・区議選に続き2回目で、飲食店やスーパーなど区内約20店舗が参加する。  同区のハッピーロード大山商店街の「全国ふるさとふれあいショップ とれたて村」では、セール品を除く品物の購入額から10%オフを打ち出した。店の事業支援マネジャー諸橋美枝子さん(46)は「サービスがあったほうが選挙を話題にしやすくなる」。店頭には7日の七夕にちなみ、ササに「選挙にいこう!!」と記した短冊もつるした。  団体代表で歌手のもともとこさん(49)は「選挙へ行ったことがない人に取り組みを知ってもらい、楽しいお祭りのようなイベントとして選挙が盛り上がれば」と話した。

◆都内244店舗 投票済証明書や投票所の看板の写真を持参して

 一般社団法人選挙割協会も「センキョ割@都知事選2024」と銘打ち、都内244店舗(5日現在)でキャンペーンを行う。一部店舗をのぞき、7〜21日、投票済証明書や、投票所の看板を撮影した写真を各店舗でみせると、サービスが受けられる。

通行人に声を掛けながらチラシを配る木野村さん(左)ら

 5日午後、渋谷駅周辺では、学生らがチラシを配ってPR。立教大4年の木野村遼さん(21)は「選挙はどの社会問題を解決するにも一番の入り口。そこにアクセスしやすくするため取り組みを広げたい」と話した。  対象店舗は、センキョ割のサイトで確認できる。 

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