2021年、強制起訴制度について話す安原浩弁護士

 改正検察審査会法の施行後、全国初となる検察官役の指定弁護士を務めた安原浩(やすはら・ひろし)弁護士が4月29日午後9時4分、肺炎のため神戸市内の病院で死去した。80歳。神戸市出身。葬儀は近親者のみで執り行った。

 2001年に発生した兵庫県明石市の花火大会で11人が亡くなった歩道橋事故で、10年、全国で初めて検察官役の指定弁護士として、検察が不起訴とした兵庫県警の元明石署副署長を業務上過失致死傷罪で強制起訴した。尼崎JR脱線事故などの遺族らでつくる「組織罰を実現する会」の顧問も務めた。

 1968年に判事任官。08年に定年退官し、兵庫県弁護士会に弁護士登録した。

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