横浜市の旧大口病院で2016年、入院患者3人の点滴に消毒液を入れて中毒死させたとして殺人などの罪に問われた元看護師、久保木愛弓被告(37)を無期懲役とした東京高裁判決が5日までに確定した。4日付。検察側と弁護側がそれぞれ上告を断念した。
死刑を求刑した東京高検は「判決内容を精査したが、上告理由を見いだせなかった」とのコメントを出していた。
6月の東京高裁判決は、自身の勤務時間外に患者を死亡させ、家族への対応を回避することなどが動機だったと認定。一方で「自閉スペクトラム症」の特性やうつ状態が事件に色濃く反映したとし、反省や更生の可能性を踏まえ、無期懲役とした一審横浜地裁の裁判員裁判判決を支持した。
判決によると16年9月、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し殺害。また、患者に投与予定の点滴袋に殺害目的で消毒液を入れた。〔共同〕
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