宝塚歌劇団の公演チケットを不正に転売したとして、警視庁は5日、東京都大田区の無職の女性(75)をチケット不正転売禁止法違反の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認めているという。
板橋署によると、送検容疑は2023年3月~7月、都内であった宝塚の公演チケット計4枚を転売サイトに出品し、千葉県の女性ら3人に転売したというもの。正規の販売価格は計4万1千円だが、計14万6千円で転売していたという。
女性は宝塚の長年のファンだといい、チケットを先行購入できる公式会員組織「宝塚友の会」の会員だった。知人ら約15人の会員証も使ってチケットの抽選に大量に応募し、当選したチケットのうち自身や知人が観覧に行かないものを転売していたという。
女性は「20年ほど前から転売していた。今後もチケットを購入するための資金が必要なので余ったチケットを売った」と話しているという。署は、チケット不正転売禁止法が施行された19年6月以降で約130枚以上をサイトに出品し、400万円以上を売り上げたとみている。(藤田大道)
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