新1万円札の肖像となった実業家・渋沢栄一(1840~1931)を紹介する渋沢史料館(東京都北区西ケ原2丁目)で4日、新1万円札の展示公開が始まった。人気の高い若い記番号の新札で、同館は「多くの人に実物を見てほしい」としている。
記番号は「AA000005AA」で、新紙幣が発行された3日に日本銀行から贈呈された。「1」番は貨幣博物館で、東京商工会議所、JR東日本、国立印刷局に次いで、同館を運営する渋沢栄一記念財団に「5」番が贈られた。
公開に先立ち、同財団理事長の樺山紘一・東大名誉教授は「感慨深く、やはり重みがある。皆さんに見ていただきたい」とあいさつ。渋沢のひ孫の渋沢雅英さん(99)は「栄一にとって大変ありがたく、私たち家族にもとても光栄なことです」と話した。(石平道典)
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