iPS細胞を培養して作製された爪や指の遺伝子を発現している細胞の塊の顕微鏡写真(関西医大提供)

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)をもとに、爪を作り出す「爪幹細胞」や指の形成に必要な遺伝子を含む細胞の塊を作ることに成功したと5日までに関西医大のチームが米学術誌に発表した。爪や指先の再生医療への応用が期待できる技術だとしている。

 チームはiPS細胞から手足のもとになる構造を作製して培養した。通常は培養すると育つ途中で内側が壊死してしまいそれ以上大きくならないという問題があった。今回は培地を常に動かして新鮮な環境に保つことで、長時間育てることに成功した。

 成長した細胞の塊を調べたところ、指の発生に関連する複数の遺伝子が発現していることが分かった。

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