愛知県営名古屋空港で航空自衛隊のC130H輸送機がまた機体トラブルで緊急着陸し、名古屋市など近隣4自治体が4日、文書で空自側に抗議した。緊急着陸は今年に入り4、6月に続いて3回目で、抗議には強い文言も目立った。

 この輸送機は、民間機と同空港の滑走路を共用する空自小牧基地に所属。基地の説明では、3日午前、訓練のため飛行中、計器の不具合を確認したため引き返した。エンジン関連のトラブルとみられるという。

 立て続けの緊急着陸に、愛知県春日井市は「周辺住民に大きな不安と貴基地の安全飛行への取り組みに対する疑念を抱かせる」などと抗議。「地域住民が理解・納得できる誠意のある回答」を求めたが、基地の鮫島建一司令は「引き続き、入念かつ確実な点検等を継続するとともに、飛行安全に万全を期してまいります」と従来通りのコメントを出した。(寺沢知海)

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