福島第一原発では、トリチウムなどの放射性物質を含む処理水132万トン余りが1000基余りのタンクに保管されていて、東京電力は去年8月から、政府の方針に従い、基準を下回る濃度に薄めた上で海への放出を行っています。
昨年度は先月までに、3万1145トンを4回に分けて放出し、目立ったトラブルはなく、原発周辺で採取された海水のトリチウム濃度も東京電力が自主的に放出の停止を判断する基準を大きく下回っています。
東京電力は、今年度としては初めてとなる通算5回目の放出を19日午前11時すぎに開始しました。
今回は来月上旬にかけておよそ7800トンを放出するとしています。
東京電力は今年度、4月から10月にかけて6回、2月から3月に1回と7回に分けておよそ5万4600トンを放出する計画を示しています。
土屋復興相「強い緊張感持ち安全確保に万全を」
土屋復興大臣は閣議のあとの記者会見で「東京電力には強い緊張感を持ち、安全確保に万全を期して取り組んでもらいたい。復興庁としては海外向けのホームページで福島の復興の現状や処理水の安全性に関する情報を複数の言語で掲載するなど、引き続き、国内外に向けて積極的に情報発信していきたい」と述べました。
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