下水道の工事を受注できるように便宜を図った見返りに業者から現金を受け取ったとして、京都府警は4日、京都市上下水道局「みなみ下水道管路管理センター」の主事、柳生精治容疑者(64)=京都市伏見区=を収賄の疑いで逮捕し、発表した。現金を渡した側の土木業者「村田建設」(同市左京区)の社長、村田靖司容疑者(52)=左京区=も贈賄容疑で逮捕した。

 捜査2課によると、柳生容疑者は2021年12月、市が発注した下水道の工事にからみ、村田建設が下請けとして受注できるよう便宜を図り、その謝礼に村田容疑者から現金10万円を受け取った疑いがある。同課は両容疑者の認否を明らかにしていない。

 京都市上下水道局は「職員が逮捕されるに至ったことは誠に遺憾。早急に事実を確認し、厳正に対処してまいります」とのコメントを出した。(茶井祐輝、関ゆみん)

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