川崎重工業(本社・神戸市)から海上自衛隊の潜水艦乗組員へ金品や飲食の提供があったとして、防衛省は3日夕、自衛隊員倫理法違反の疑いで調査を実施していると発表した。
同社は同日、潜水艦修理の契約をめぐり、下請け業者との架空取引を行い、それにより金品などの資金を捻出していたことを明らかにした。
防衛省によると、川崎重工が建造した海自の潜水艦は12隻。年に一度の年次検査と、3年に一度の定期検査があり、修理の発注額は年間百数十億円に上るという。
川崎重工が乗組員に金品や飲食を提供していた理由については「不明」としている。
架空取引に伴って、発注者である防衛装備庁から同社への過払いが生じていなかったかについても調べているという。(田嶋慶彦、矢島大輔)
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