交番を訪れた女性に暴行を加えてけがをさせたとして、警視庁は3日、代々木署地域課警部補の吉田雅積容疑者(56)=さいたま市浦和区=を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 人事1課によると、吉田容疑者は6月19日昼ごろ、代々木上原駅前交番(東京都渋谷区)で勤務中、20代の女性を床に押さえつけるなどし、首に約1週間のけがを負わせた疑いがある。

 女性はこの際、自分に関係のない施設に立ち入ったとして、施設関係者と一緒に同交番を訪れていた。吉田容疑者は調べに「女性が無言で立ち去ろうとしたので床に押さえつけたり大声で怒鳴ったりした」と供述しているという。

 大声で怒鳴る様子を見た通行人が110番通報し、事件が発覚した。当時、他の署員は別件の対応で不在で、交番内は吉田容疑者と女性の2人だけだったという。

 幡野徹・警務部参事官は「警察官として言語道断な行為で極めて遺憾。被害者に深くおわび申し上げる。捜査を尽くし、事実関係を明らかにする」と述べた。

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