朝日新聞社は3日、20年ぶりの新紙幣発行を伝える号外計約1万1千部を、東京の新橋や有楽町、渋谷、品川、大阪市北区の北新地、横浜市のJR横浜駅で配布した。

 JR有楽町駅前で号外を受け取った東京都三鷹市の会社員女性(44)は、「1万円札といえば、(40年続いた)福沢諭吉のイメージが強い。まだ実感がなく、慣れるのに時間がかかりそう」。以前訪れた大阪市の造幣博物館で、日本の造幣技術の高さに驚いたといい、「技術の継承という意味でも、紙幣の刷新は意義があると思う」と語った。

「キャッシュレスの時代に必要性は?」

 通勤途中だった目黒区の会社員男性(49)は、「今日から新紙幣が発行されるのを、今知った」と号外を眺めた。「キャッシュレスの時代に、定期的に紙幣を新しくする必要性はどこまであるのか」と首をかしげていた。

 1万円札の肖像は渋沢栄一、5千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎になる。新紙幣は、日本銀行から金融機関に支払われ、順次ATMなどで入手できる。(小川聡仁)

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