カードから現金盗んだ疑いで再逮捕の容疑者「JPに関与」と供述

再逮捕されたのは、「JPドラゴン」のメンバーとみられる鹿児嶋孝之容疑者（56）です。

警察によりますと、ほかの実行役と共謀して去年4月、不正に入手した特殊詐欺事件の被害者の埼玉県蕨市の当時89歳の男性や、その親族のキャッシュカードを使って金融機関のATMから複数回にわたってあわせて数百万円を引き出したとして窃盗の疑いが持たれています。

鹿児嶋容疑者は、ことし3月、フィリピン国内で現地当局に拘束されて先月日本に移送され、埼玉県のこの男性からキャッシュカードを盗んだ疑いで逮捕されていて、警察のこれまでの調べに対して「『JP』に関与している」と供述していることがわかりました。

警察は、容疑者らがフィリピンを拠点に日本国内の実行役を使いながら組織的に特殊詐欺を繰り返していたとみて、組織の中での役割などを詳しく調べることにしています。

警察は、捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。