副業の募集をうたうサイトに登録した女性(23)から28万円余りをだまし取ったとして、埼玉県警は1日、さいたま市中央区を拠点にサイトを運営する千葉県習志野市の無職、里村昌希容疑者(30)ら男女17人を詐欺容疑で逮捕した。全国に被害者がいるとみて調べる。

県警は同日までに、詐欺容疑で拠点のリーダー格とみられる住所、職業不詳の須崎兼一容疑者(34)の逮捕状を取り、指名手配した。事件では県警や警視庁が6月10日、埼玉を含む5都県の関係先を家宅捜索していた。

県警によると、副業サイト名は「power」。登録した人に「相談者の悩みに助言すれば報酬がもらえる」と持ちかけた上、報酬を受け取るには「ポイントを購入して会員ランクを昇格させる必要がある」などとかたり金銭を要求していた。

逮捕された17人の大半はサイト上でメッセージをやりとりする「打ち子」で、不動産会社の経営者などを名乗っていた。打ち子は相談者役も装っていたとみられる。

逮捕容疑は6月3日ごろから10日、静岡県長泉町に住む女性に「手続き費用を払えば、報酬の受け取りに必要な情報を交換できる」とうそのメールを送るなどし、4回にわたり計28万9300円をだまし取った疑い。〔共同〕

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