ことし1月2日、日本航空の旅客機が羽田空港に着陸した直後、滑走路上にいた海上保安庁の航空機と衝突し、保安官5人が死亡、1人が大けがをしました。また、旅客機に乗っていた乗客乗員379人全員が緊急脱出し、乗客17人が医療機関を受診しました。

関係者によりますと、調査を行っている国の運輸安全委員会は事故の発生や避難の状況を明らかにするため、航空会社を通じて旅客機の乗客に対し、当時、スマートフォンで撮影した動画などの提供を依頼したということです。

依頼は事故後まもなく文書で行われ、当時の座席位置とともに、機内や機体の外で撮影した写真や動画の提供を呼びかけています。

運輸安全委員会によりますと、こうした依頼を航空会社を通じて広く乗客に行うのは異例だということです。

また、調査ではパイロットや管制官からの聞き取りのほか、回収したボイスレコーダーやフライトレコーダーの分析を進めています。

国土交通省の関係者によりますと、今回の事故では海上保安庁機が誤って滑走路に進入し、これに管制官や日本航空機が気付いていなかったとみられるということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。