フリマアプリ「メルカリ」を利用して児童ポルノを売ったとして警視庁は1日、無職の木村真魚(まお)容疑者(44)=埼玉県新座市=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の隠匿)容疑で逮捕し、発表した。「メルカリ上で児童ポルノの代金を受け取ったことは間違いないが、不特定多数に売ったつもりはない」と供述しているという。

 人身安全対策課によると、逮捕容疑は昨年9~10月、メルカリ上で一般のDVDの取引を装い、茨城県の40代男性などに児童ポルノ動画を販売。代金計1万2700円をメルカリ上の決済サービスを使って支払わせ、収益を得たというもの。

 木村容疑者はメルカリに成人向け雑誌を出品し、購入者に雑誌を送る際、自ら作成した児童ポルノ動画の購入案内を同封していた。メールで案内に応じた人に対し、専用の架空商品をメルカリ上に出品。メルカリの決済サービスで入金させ、匿名性の高い通信アプリ「テレグラム」で児童ポルノ動画を送っていたという。

 木村容疑者は昨年11月以降、SNSで知り合った少女らとわいせつな行為をし、動画を撮影したなどとして不同意性交や児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)などの容疑で逮捕、起訴されている。スマートフォンには、2022年12月~23年9月、全国の12~16歳の女子生徒5人が映った児童ポルノ動画が見つかった。

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