最大震度6弱を観測した17日夜の地震を受け、揺れが大きかった各地の自治体は18日、防災ヘリなどで被害状況の確認作業を進めた。愛媛・高知・大分の3県では、高齢者が顔の骨を折るなどして2人が重傷、10人が軽傷を負ったほか、一部で断水や落石が発生した。

高知県では、震度6弱を観測した宿毛市で70代女性2人が顔や足の骨を折るなどして重傷となったほか、軽傷者も1人報告された。愛媛県では松山市などで7人がけがをし、大分県でも津久見市で80代男性が腕を負傷するなど2人が軽傷。総務省消防庁によると、地震の発生地域で火災の被害報告はなかった。

愛媛県では落石により県道の一部が通行止めとなった。高知県では、宿毛市で断水やブロック塀が倒壊する被害が発生。同県梼原町の町道で落石と倒木が発生し、5世帯10人が一時孤立したが、その後無事が確認された。大分県では佐伯市で住宅被害が8件報告された。

震度6弱を記録した愛媛県愛南町の教育委員会によると、町内の小中学校で大きな被害は確認されなかった。授業は通常通りで、この日実施された全国学力テストにも参加した。町立平城小によると、寝不足で体調不良を訴える児童もいたというが、山中広樹校長は「児童の体調をよく観察しながら授業を行っていきたい」と話した。

地震の影響で落石が起きた現場=18日午前、愛媛県大洲市

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