勤務先の企業から5億5千万円を横領したとして、警視庁は住居不定、無職の中沢祥基容疑者(49)を業務上横領の疑いで逮捕し、27日に発表した。黙秘しているという。警視庁は、逮捕容疑を含めて計約24億5千万円を着服した可能性があるとみて調べる。
捜査2課によると、中沢容疑者は自動車部品製造・販売メーカー「三協」(東京都江戸川区)の経理担当の課長だった2014年1月下旬ごろ、神奈川県内の銀行で、同社名義の口座から振り出された小切手4枚(計約5億5千万円)を換金し、自身の口座に入金させて横領した疑いがある。高級腕時計やマンションの購入に充てたという。
中沢容疑者は、横領した直後に台湾に出国。高級腕時計を不正に売りさばいて逃走資金にしていたなどとして、台湾当局に逮捕・起訴され、今月下旬に懲役刑を終えていた。(福冨旅史、三井新)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。