世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題に取り組む全国統一教会被害対策弁護団は26日、東京都内で記者会見し、「宗教2世」2人が精神的苦痛を受けたとして、教団側との集団交渉で初めて慰謝料を請求したと明らかにした。

この2人や元信者ら計20人分、計約6億9千万円の損害賠償を求める文書を教団に送付し、交渉を申し入れた。今回で第8次請求。

会見に同席した四国地方に住む20代の2世男性は、幼いころから両親に信仰や礼拝への参加を強要されたと明かした。教団の物品購入や献金で家庭は貧困に陥り、学用品の購入も困難に。「思春期から精神を崩す時期が長く続いた。被害を相談できず、孤独感があった」と話した。教団への憎しみを語っていた弟は、自ら命を絶ったという。

弁護団の村越進団長は「2世の被害はあまりにも深刻で決して放置できない。悩んでいる2世は弁護団に連絡してほしい」と呼びかけた。〔共同〕

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