1994年6月27日の夜、オウム真理教が起こした松本サリン事件では、松本市の住宅街にある裁判所の職員宿舎を狙って猛毒のサリンがまかれ、8人が死亡し140人以上が被害を受けました。

事件から27日で30年となるのを前に、松本警察署では事件を学ぶ勉強会が開かれ、当時を知らない若手警察官などおよそ150人が参加しました。

この中で松本警察署の萱間亮警備課長は、事件の被害状況などを説明したうえで「管内で発生した残忍な事件を忘れてはならない。無差別大量殺人が再び発生しないよう不法行為があれば厳正に取り締ってほしい」と求めました。

勉強会ではこのあと、当時、事件捜査にあたった警察官のOBによる講義なども行われたということで、平林克彦副署長は「あすは発生から30年という節目であり、事件を風化させてはいけないという思いで勉強会を開いた。署員にはこうした歴史を認識してもらい、今後の業務に生かしてほしい」と話していました。

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