逮捕されたのは千葉県松戸市の会社員、相馬稔容疑者(30)です。

警察によりますと、ことし4月29日三郷市三郷のマンションで11階にある部屋のベランダの窓を割って忍び込み、現金およそ5000円を盗んだとして窃盗と住居侵入の疑いが持たれています。

このマンションは11階建てで容疑者は大規模修繕工事のために組まれていた足場を使って部屋の様子をうかがい大型連休で留守になっているのを確認して侵入したということです。

調べに対し「間違いありません」と容疑を認めほかにも同様の事件への関与をほのめかしているということです。

埼玉県などでは去年9月ごろから同じような被害が数十件確認されていて、警察が関連を調べています。

マンションの大規模修繕工事 防犯対策は?

マンションの大規模修繕工事を行う会社ではさまざまな防犯対策をとっています。

都内にある施工会社が、東京 世田谷区にある13階建てのマンションで行っている大規模修繕工事の現場では、足場の入り口に暗証番号式の鍵が付いたドアを設置し、部外者が中に入ることができないようにしているほか、防犯カメラを設置して人の出入りを記録しています。

多いときでは100人以上の作業員が出入りすることもあり、その出入りに合わせて部外者が侵入するケースも懸念されるため作業員は蛍光色のビブスを身につけて身なりを統一し、区別できるようにする工夫もしているということです。

さらに、足場を覆う養生シートに外から様子が見えやすい素材も活用しています。

この施工会社は窓を固定することができる補助の鍵を貸し出していて住民自身もベランダに面した窓などに取り付けて対策をとってもらっているとしています。

マンションの管理組合の村井盛彦理事長は「足場を上ってきて窓ガラスを割って入るとなると住民は特に留守の時に不安があると思います。自分の財産は自分が守るという考えで補助の鍵などを利用してほしいです」と話していました。

施工会社の杉野智弘さんは「さまざまな防犯対策を外に見せることで犯罪を未然に防ぐことができると思います。これからも犯罪や窃盗の被害がないようにしっかりと対策を行っていきたいです」と話していました。

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