欧州を中心とした若者向けの情報技術(IT)教育機関「TUMOセンター」は25日、アジア初の拠点「TUMO Gunma」を群馬県高崎市に設けると発表した。同機関の代表者と山本一太県知事が同日、拠点が入る予定のコンベンション施設「Gメッセ群馬」で契約書を交わした。2025年夏をめどにオープンする。
アルメニアで始まり、独仏など7カ国10都市で展開する同機関の学習プログラムは①オンラインでの自己学習、②受講者同士のワークショップ、③アップルやディズニーといったITや娯楽の世界的大手から講師を迎えてのセッション――の3本柱で構成。中高生に無料で提供し、デジタル技術の初心者を体系的に中級レベルに育てる。
群馬では3D(3次元)モデリング、ゲーム開発、グラフィックデザインなど8分野のプログラムを用意する。運営方法などは今後詰めるが、200人前後が収容できる規模を想定する。英語のプログラムを日本語に翻訳して活用。IT大手から講師を招いたセッションの実施も模索する。
同機関のマリー・ルー・パパジアン最高経営責任者は「TUMOは日本のゲームセンターにもヒントを得た楽しく学ぶ場」と述べ、「世界中で毎週3万人以上が参加している。アジアでの展開上、高崎は戦略的な拠点となる」と期待を示した。
TUMO Gunmaには県の体験型デジタル人材育成拠点「TSUKURUN(ツクルン)」を併設し、小学生も出入りできるようにする。
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