鹿児島県立高1年の男子生徒が2014年に自殺したのはいじめが原因で、学校の対応が不十分だったとして母親が県に損害賠償を求めた訴訟は25日、鹿児島地裁(窪田俊秀裁判長)で和解が成立した。県側が自殺を防げなかったことを謝罪し、原告側は賠償請求を放棄した。  生徒は拓海さん。夏休みの課外授業を無断欠席するようになり、14年8月に自殺した。和解条項によると、県側は生徒が欠席した際は保護者と情報共有し、いじめの可能性がある場合は丁寧な聞き取りをするよう継続し教職員に研修する。  母親は記者会見で「息子の欠席を知らせなかったことがどんなに重大か分かってほしかった」と話した。


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