東京都知事選は23日、告示後初の日曜日を迎え、候補者らは雨の街頭を回り支持を訴えた。聴衆からは、過去最多となる56人の候補が乱立し、掲示板に同一ポスターが多数張られている事態への怒りや、「もっと政策を戦わせ、都民のための選挙を」との声が聞かれた。

 東京・巣鴨の「巣鴨地蔵通り商店街」では、買い物客らが候補者の演説に耳を傾けた。商店街で衣料品店を営む鈴木勝彦さん(84)は、同一の政治団体が候補者を大量擁立して選挙ポスターの掲示板の枠を事実上販売し、占有していることに「初めての事態で、税金がこんなことに使われるのはおかしい。(公選法の)法改正を考えた方がいい」と憤った。

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