23日は、太平洋戦争末期の沖縄戦での戦没者らを悼む「慰霊の日」。沖縄県内各地では慰霊行事が行われ、日米問わず戦没者の名前が刻まれた沖縄県平和祈念公園(糸満市摩文仁)の「平和の礎(いしじ)」には例年多くの遺族らが訪れる。同公園では午前11時50分から、県などが主催する沖縄全戦没者追悼式が行われる。

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 沖縄では1945年3月26日から約3カ月間、沖縄本島を中心に地上戦が行われ、日米合わせて約20万人が犠牲になった。同公園の「平和の礎(いしじ)」には国籍、軍民問わず死者の名が刻まれ、今年は181人が追加されて刻銘数は24万2225人になった。

 沖縄全戦没者追悼式では、玉城デニー知事が平和宣言を読み、岸田文雄首相も出席する。

 今年の平和の詩は、県内の児童・生徒の計879作品から選ばれた県立宮古高校3年、仲間友佑さん(18)の作品「これから」。本人が会場で読み上げる。朗読は午後0時25分ごろからの予定。(小野太郎)

◆「平和の礎」の出身地別刻銘者数(6月23日現在)

沖縄県 14万9658人

沖縄以外の46都道府県 計7万7978人

 北海道 1万807人

 青森県 570人

 岩手県 690人

 宮城県 665人

 秋田県 485人

 山形県 867人

 福島県 1022人

 茨城県 755人

 栃木県 696人

 群馬県 881人

 埼玉県 1151人

 千葉県 1622人

 東京都 3571人

 神奈川県 1337人

 新潟県 1236人

 富山県 882人

 石川県 1078人

 福井県 1185人

 山梨県 560人

 長野県 1376人

 岐阜県 1075人

 静岡県 1715人

 愛知県 2974人

 三重県 2728人

 滋賀県 1691人

 京都府 2544人

 大阪府 2339人

 兵庫県 3202人

 奈良県 591人

 和歌山県 916人

 鳥取県 557人

 島根県 746人

 岡山県 1847人

 広島県 1702人

 山口県 1209人

 徳島県 1285人

 香川県 1396人

 愛媛県 2100人

 高知県 1008人

 福岡県 4030人

 佐賀県 1033人

 長崎県 1601人

 熊本県 1976人

 大分県 1492人

 宮崎県 1854人

 鹿児島県 2931人

米国 1万4010人

英国 82人

台湾 34人

北朝鮮 82人

韓国 381人

  ◇

合計 24万2225人

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