21日午後0時半ごろ、長野県信濃町野尻の山林で50代ぐらいの男性が倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認された。県警長野中央署によると、男性の顔や背中には大きなひっかき傷があり、署はクマなどの大型動物に襲われたとみて調べている。

 署によると、現場はしなの鉄道北しなの線黒姫駅の北約5キロの新潟県境に近い山林。男性は20日に「野尻湖付近の現場に行く」と会社の同僚に告げたのを最後に行方がわからなくなっていた。21日、同僚が山中で倒れている男性を見つけた。

 県内では今月、塩尻市や箕輪町でツキノワグマに襲われてけが人が出ている。県は5日に「ツキノワグマ出没注意報」を発令していた。クマに出合わないための対策として、クマの活動が活発になる明け方と夕方は山に入らない▽複数人で声をかけあって行動する▽犬にほえられると人に攻撃する場合があるので一緒には入らない、といった対策を呼びかけている。(菅沼遼)

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