福井市のダンス教室に通う子どもたちが7月、パリで開かれる日本文化の博覧会「ジャパンエキスポ」で、握りずしの衣装で踊るユニークな「寿司(すし)ダンス」を披露する。

 ハチマキ姿の子どもたちが跳ねるたび、ノリを思わせる黒のネクタイが揺れる。背中のリュックサックには白い枕カバーをかけて「シャリ」とし、そこにフェルトで作った「エビ」や「ウニ」「サーモン」などのネタをのせた。目を奪うコスチュームで踊り、日本の海の幸をアピールする。

 考案したのは、福井市内で「DAiNA(ダイナ)ダンススクール」を主宰する竹澤優さん(35)だ。昨秋、長女の幼稚園の運動会で、手作りの「すしネタ」を園児らが背負う借り物競走を見て、ダンスに使えると思いついたという。

 完成したダンス動画を3月にジャパンエキスポ関係者に見せたところ、「ぜひ出演を」と依頼された。7月11~14日の会期中に5回のステージを予定する。

 メンバーの一人、永平寺町の小学6年、波多野芽衣さん(12)は「日本のすし文化とともに、福井にこんな素敵なダンサーがいることを伝えたい。面白く、かっこよく踊りたい」と話す。

 福井からは現在、小学生4人が参加を予定する。ただ円安で渡航費がかさみ、クラウドファンディング(CF)で30日まで支援を募っている。目標額は200万円。返礼品としてオリジナルTシャツや冷凍の握りずしなどを用意している。詳細はCFサイトのREADYFOR(https://readyfor.jp/projects/sushi-dance-fukui)へ。(永井啓子)

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