ことし3月まで鹿児島県警察本部の生活安全部の部長だった本田尚志容疑者(60)は警察官が捜査対象となっていた県内のストーカー事案に関する内部文書をライターに郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとして国家公務員法違反の疑いで逮捕されました。

この事件で元部長は、裁判所で行われた手続きの中で「野川明輝本部長が警察官の事件を隠蔽しようとしたことが許せなかった」などと主張しています。

一方、野川本部長は「必要な対応がとられていて、隠蔽の意図をもって指示したことは一切ない」と隠蔽を強く否定しています。

22日の元部長の勾留期限を前に、検察は元部長を起訴するかどうか21日にも判断を示す可能性があり、鹿児島県警は会見を開き、野川本部長がこれまでの捜査結果について説明する方針です。

今回の事件をめぐっては、元部長の行為が「情報漏えい」なのか、組織の不正を通報する「公益通報」なのか議論を呼ぶ展開にもなっていて、元部長が内部文書を漏らしたいきさつや当時の捜査指揮について、どこまで明らかにされるか注目されます。

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