逮捕されたのは、住所・氏名不詳の男の容疑者です。

警察によりますと、ことし4月、ほかの人物と共謀して愛媛県に住む70代の男性に「保険料の還付金がある」などとうその電話をかけ、ATMで現金およそ100万円を振り込ませてだまし取ったなどとして、電子計算機使用詐欺などの疑いが持たれています。

容疑者は振り込ませた現金を大阪市内のATMで引き出した疑いがあり、その様子が防犯カメラに写っていたということです。

現金の引き出し役「出し子」として各地を転々としていたとみられるということで、所持品からはいずれも他人名義のキャッシュカード44枚とスマートフォンなどが見つかりました。

警察によりますと、この容疑者は20代から30代くらいとみられ、逮捕されるのは先月に続いて今回が2回目ですが、住所や氏名を名乗らないうえ、本人を確認できる所持品なども一切なく、最初の逮捕から1か月近くがたつ今も手がかりはないということです。

警察は、スマートフォンの解析などから先月までのおよそ半年間に合わせて2億5000万円余りを引き出した疑いがあるとみて調べています。

認否については明らかにしていません。

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