能登半島地震における自衛隊の災害派遣が東日本大震災を超え、震災では過去最長期間となる見通しだ。水道の復旧が遅れ、入浴支援が長期化しているのが要因という。

  • 自衛隊の災害派遣、過去最長に 能登支援、東日本大震災超える見通し

 自衛隊は1月1日の発生直後、石川県からの災害派遣要請を受けて出動。これまでに延べ113万人を投入した。派遣期間は今月23日で175日となり、2011年の東日本大震災(174日)を超える見通しという。

 当初は最大1万4千人の態勢で、孤立集落での救助活動や、エアクッション型揚陸艇「ホーバークラフト」での物資輸送などに当たった。2月以降は給水や入浴といった生活支援が中心となった。

 ただ、復旧が進まず、年度内での終了を見込んでいた派遣はその後も継続。5月末までに輪島市と能登町での支援は終わったが、現在も珠洲市の4カ所で入浴支援が続き、隊員約100人が活動している。

 自衛隊の主な震災での災害派遣期間は、16年の熊本地震が47日間、1995年の阪神大震災が101日間だった。(矢島大輔)

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