京都府警東山署は19日、浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)の三門(国宝)の柱に落書きのような傷が見つかったと発表した。署は文化財保護法違反の疑いで調べている。

 署によると、傷の大きさは縦約18センチ、横約12センチ。地面から160センチほどの高さに、かたい物で引っかいたような傷が見つかった。アルファベットの「S」や「D」にも見えるという。

 寺の職員が18日午後2時ごろに見つけ、19日に市文化財保護課の職員と確認。午後1時45分ごろに寺の職員が通報したという。

 三門は江戸初期の1621年、徳川2代将軍秀忠の命で建立された。高さ24メートル、横幅50メートルで、現存する国内最大級の木造の門の一つ。上層部には仏堂がある。2002年に国宝に指定された。(木子慎太郎)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。