愛媛、高知両県で17日夜、震度6弱を観測した地震に関し、気象庁は18日未明の記者会見で「この地震によって直接、南海トラフ巨大地震発生の可能性が高まったとは言えない」との見解を示した。ただ今後、同程度の地震が起きる恐れがあるとして「いつも以上に警戒してほしい」と呼びかけた。  気象庁によると、震源は豊後水道で、地震の規模マグニチュード(M)は6・6、震源の深さは39キロと推定される。速報値のM6・4、深さ約50キロから更新した。南海トラフ巨大地震の想定震源域内や周辺でM6・8以上の地震が発生した場合、有識者による評価検討会を臨時で開催し巨大地震との関連を調査するが、基準に満たなかった。四国で震度6弱を観測したのは現在の震度階級になった1996年10月以降初めて。  気象庁は、南海トラフ巨大地震がプレートの境界で発生するのに対し、今回はフィリピン海プレート内部で発生しており、メカニズムが異なると説明した。震源も巨大地震が発生するプレート境界より約10キロ深かった。


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