警視庁荏原署に移送された後藤祐介容疑者=19日

 東京都品川区の住宅で5月、住人の母子4人の遺体が見つかった事件で、母親への殺人容疑で逮捕された子どもの父親の後藤祐介容疑者(46)が、逮捕前の調べに「子どもも自分も家も全て燃えてなくなってしまえばいいと思った」と説明していたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。

 子ども3人の殺害もほのめかしており、警視庁捜査1課は経緯を調べる。

 後藤容疑者が「1階玄関付近で元妻を刺した。最後は5人でいようと思った」と話したことも判明。5人は1階和室で倒れており、近くに遺体を引きずった痕があった。1階床の一部が焼けており、捜査1課は後藤容疑者が自殺を図り住宅に放火したとみている。

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