先月、大津市で保護司の男性が殺害され、男性が担当して立ち直りの支援をしていた保護観察中の35歳の容疑者が逮捕されました。
事件を受け、各地の保護観察所では、保護司が不安を抱えていないか調査を進めていて、福岡保護観察所北九州支部は、保護司500人余りを対象に対面や電話で聞き取りを行っています。
19日は、支部の施設で北九州市小倉北区で活動する76歳の保護司の男性への聞き取りが行われ、男性は、「事件を聞いて驚いた。保護司が亡くなり残念だが、これからも活動を頑張っていきたい」と話していました。
支部によりますと、全体のおよそ半数の保護司への聞き取りを終えていて、これまでにトラブルの報告はありませんが、今回の事件を受けて、活動への不安を訴える声が複数あがっているということです。
一方で、保護司を辞めたいという人はおらず、支部は、通常1対1で行う活動を必要に応じて、複数の保護司で対応する方法もあることなどを説明し、不安の払拭(ふっしょく)に努めているということです。
福岡保護観察所北九州支部の山口範之支部長は「事件で保護観察中の人が再犯に至ったとみられることにも衝撃を受けた。保護司が不安に思わないよう気持ちを丁寧に聞き、これからも再犯を防ぐ活動を行っていきたい」と話していました。
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