東京工業大と東京医科歯科大は19日、両大学が10月1日に統合して誕生する「東京科学大」の理事長候補者が大竹尚登・東工大教授(60)に決まったと発表した。18日に開かれた選考会議で全会一致で決定したという。

大竹尚登・東工大教授=東工大提供

大竹氏は機械材料学などを専門としており、2010年に東工大教授。副学長などを歴任し、現在は同大科学技術創成研究院長を務めている。

大竹氏は「新学術・新産業の創成や感染症・カーボンニュートラルなどの社会課題への対応に挑戦する活力と善意に満ちあふれた大学を作る」とのコメントを出した。

理事長の任期は24年10月から28年3月まで。

選考会議は管理運営体制を強化するため、大学総括理事(学長)の設置も決めた。10月の統合までに決定するという。

選考会議は候補者として東京医歯大の田中雄二郎学長と東工大の益一哉学長も含めて選考していた。大竹氏について「未来を切り開く指導力と発信力と若さを備えていることなどから、最も適任であると判断した」としている。今後、選考会議が文部科学相に申し出て、文科相が理事長に指名する。

【関連記事】

  • ・東工大・医科歯科大、「統合で勝負」 両学長語る危機感
  • ・東工大・医科歯科大、統合後の新名称「東京科学大学」に
  • ・東工大・医科歯科大の統合 医工融合、「志」の共有カギ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。