広島地裁

 愛知県清須市の大学生にアルコールや睡眠導入剤を大量摂取させて殺害したなどとして、殺人と詐欺の罪に問われた広島市西区、職業訓練生南波大祐被告(33)は18日、広島地裁(石井寛裁判長)の裁判員裁判の初公判で「全て黙秘する」と起訴内容の認否を黙秘した。

 検察側は冒頭陳述で「被告は自らに多額の保険金をかけ、被害者を替え玉として殺害し、弟を装って保険金を受け取ろうとした」と指摘。弁護側は睡眠導入剤を摂取させたことは認めつつ、殺意などについて争うとした。

 起訴状などによると、2021年11月、安藤魁人さん=当時(21)=に睡眠導入剤を摂取させ、注射器でアルコールを注入。窒息で殺害したとしている。

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