武田國男氏は武田薬品工業の創業家出身で、1962年の入社以降長く国際部門を担当し、前立腺がんの治療薬などでアメリカ事業を拡大させるなどグローバル展開の礎を築きました。

1993年に社長に就任すると、医薬品事業に経営資源を集中させる改革を進めて、2001年度のグループ全体の決算では、国内の製薬会社で初めて売り上げが1兆円を超えました。

2003年に会長兼CEOに就任した際には、創業家による世襲には否定的な姿勢を示し、後任の社長に長谷川閑史氏が就任しました。

また、経団連の副会長を務めるなど財界活動にも尽力しました。

会社によりますと、武田氏は6月8日、老衰のため神戸市内の病院で亡くなったということです。

84歳でした。

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