アパートの一室で拳銃5丁以上と実弾を隠し持っていた疑いが強まったとして、奈良県警は週内にも、指定暴力団山口組系の組幹部ら2人を銃刀法違反(加重所持)の疑いで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。県警は、暴力団同士の対立抗争に備え、この部屋を「武器庫」として使っていたとみて詳しく調べる。

 捜査関係者によると、組幹部と40代の男は1月16日、奈良県斑鳩町の住宅街にあるアパートの一室で、自動装塡(そうてん)式と回転式の拳銃5丁以上と、それに適合する数十発の実弾を隠し持っていた疑いがある。拳銃は二つのジュラルミンケースに入れられて、保管されていたという。

 2人は覚醒剤取締法違反などの罪ですでに起訴されている。県警は、男の自宅でもあるこの部屋を拠点に、2人が違法薬物を密売していたとみて捜査を進めていた。1月の家宅捜索で、拳銃や実弾のほかに、覚醒剤や大麻、注射器なども見つかり、押収したという。

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