横浜市港南区上永谷2丁目の橋の脇にある植物の茎がこの1カ月で突然伸び始め、信号機ほどの高さに。数十年に一度花が咲くといわれる「リュウゼツラン」の仲間で、間もなく開花する見込みだ。奇跡の花を一目見ようと多くの人が集まっている。

 「驚きしかない。自然の神秘。どんな花が咲くか楽しみ」。15日、同区の高橋信夫さん(83)は話した。近くの会社員男性(36)も娘を写真に収め「咲くころまた来たい」。現場は上永谷駅北約150メートルの環状2号線の交差点。テレビ局の取材班もいて人だかりができた。

 横浜市こども植物園によると、中南米などが原産地のリュウゼツランの仲間とみられる。開花は30~50年に一度とされ、間もなく開花の可能性があるという。「根が傷むので植物に近づかないで」と呼びかける。

 橋を管理する同市港南土木事務所によると、10年以上前に、生えているのが見つかった。1カ月ほど前から茎が伸び始めた。橋は1988年にできたが、植栽しておらず、誰かが植えたか、種がとんできたとみる。通行の妨げになっておらず、伐採の予定はないという。(村上潤治)

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