国の特別天然記念物で、長野県などの高山帯に生息するニホンライチョウは、1980年代におよそ3000羽いましたが、温暖化の影響などで2000年代初頭には1700羽ほどに減ったと推定されています。

近年は、詳しい生息状況を把握できていないことから、ニホンライチョウを県の鳥「県鳥」に定める長野県は、11日から安曇野市の常念岳周辺で生息調査を始めました。

県によりますと、北アルプス南部での調査は9年ぶりで、県から委託を受けた長野市の業者がハイマツの茂みなどを見てまわり、巣の状況や縄張りなどを確認するということです。

調査はことし9月まで続き、県は、捕食者のキツネやテンのふんの分析なども合わせて行い、ニホンライチョウの保護対策を検討することにしています。

今回の調査には、去年11月からことし8月までの期間で県が募っているクラウドファンディングの資金が活用されていて、これまでに690万円余りが集まっているということです。

県自然保護課は「ニホンライチョウを絶滅の危機から守るため、引き続き支援をお願いしたい」と話しています。

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