千代田区の行政管理担当部長だった吉村以津己被告(62)は区議会議員だった嶋崎秀彦被告(64)らと、4年前に行われた区立小学校と幼稚園の改築工事など5件の一般競争入札に関する情報を業者にもらしたとして官製談合防止法違反の罪に問われました。

13日の判決で東京地方裁判所の中村光一裁判官は「入札の公正を害し、区民の信頼を損なった。部下を巻き込む形で秘密の情報を得て区議に伝えるなど、重要な役割を果たした点は厳しい非難に値する」と指摘しました。

一方、反省していることなどを考慮し、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

千代田区は判決について「改めて深くおわびいたします。判決内容を重く受け止め、原因の分析と再発防止の検討を進め、信頼回復に向けて全力を尽くしてまいります」とコメントしています。

この事件をめぐっては嶋崎元区議も官製談合防止法違反などの罪で起訴され、来月16日に判決が言い渡される予定です。

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